聴覚過敏の私が集中して聴いたのは「虫の声」でした。

今年1月の末でした。私は聴覚過敏になりました。あらゆる音が飛び上がるほど私を刺激しました。耳栓が手離せなくなりました。耳鼻科にも行ったのですが良くならずこのままずっと聴覚過敏なのだろうかと暗澹たる気持ちでした。ある日ネット記事にこうありました。「一つの音に集中することで緩和される」と。大好きなギターをそっと弾いてみました。耐えられませんでした。ある夜、心地よい音が聞こえて来ました。私は藁をもすがる思いで耳を傾けてみました。「虫の声」でした。まだコオロギの声は聞こえていません。何という虫か分かりません。耳を傾けていると庭のあちこちから聞こえて来ます。とても気持ち良かったのです。毎日耳を傾けました。偶然だと言われてもいいのですが、私の耳はだんだん快方に向かったのです。私は何とありがたいことだろうと思いました。思い込みだと言われても良いのですが、庭で音を奏でる「虫の声」は私の「薬」だと思えたのです。